2019年11月08日
「訪問看護」は、いつどのようにして始まったのか・・・?
今日は歴史をさかのぼったお話を。
今から100年以上前に始まった「派出看護」がもとになったと言われています。
訓練を受けた看護婦さんが患者と契約をむすび、自宅において看護を行っていました。
これだけ聞くと、今の訪問看護となんら変わり無く感じますが、大きな違いが・・・。
それは「上流階級家庭が対象」ということ。お金持ちの家庭だけの特権だったようです。
その5年後に鈴木雅という人物が慈善看護婦会を立ち上げ、
困窮者に対しての無料の派出看護を始めました。素晴らしいですね!
それから3年ほどたち、日清戦争が終わった頃、伝染病が蔓延したり
戦時の看護師たちの活躍が話題となり、「看護婦」という存在が世間に認知され、
派出看護の需要もぐんと高まったそうです。
高度成長期をむかえた日本は、医療も発展したこともあり平均寿命が延びましたが
核家族化が進んだり、1人暮らしの高齢者が増え、寝たきりの高齢者も増えるという社会問題も起こります。
1970年ごろからは病院・診療所からの訪問看護が行われるようになり、
1994年にはこれまで高齢者が対象であった訪問看護は在宅で医療を受けるすべての人が対象となりました。
そして2000年に介護保険法が成立となり、このころから病院での入院日数短縮化の流れが起こり、
人工呼吸器による呼吸器療法や、中心静脈栄養法など、
これまでは病院内で行われてきた医療処置を自宅で行う在宅患者が増えました。
こうみると、訪問看護の歴史ってまだまだ浅いことが分かります。
そして、言いかえると、まだまだ発展途中ということ。
これからの訪問看護の発展を担う気持ちで、日々頑張らないと!と気が引き締まりますね(^^)v
今日は少し難しい話になってしまいましたが、お読みいただきありがとうございました♪