2019年11月27日
こんにちは(^^)
上陸はしないものの、いまだに台風って発生してるんですね。
昨日、台風28号が発生しました。
夏~秋にかけてがメインの台風。
11月の発生数は6。過去最多タイだそうです。
今年は千葉に甚大な被害をもたらし、去年は関西、特に大阪が大きな被害を受けました。
風がものっすごかったですよね・・・。
この台風ですが、私たちにとって日常生活を乱すとても迷惑な存在でしかないのですが、
じつは自然界にとってとても大切な存在なようです。
『全層循環』という言葉をご存知ですか?
私たちの生活にかかせない水。ここ京都では琵琶湖の水が身近ですね。
その琵琶湖に関するお話です。
全層循環とは冬に琵琶湖の表層の水が冷やされて下層に沈み込み、
押された下層の水が上昇して、上層と混ざり合う現象のことを言います。
酸素を多く含んだ表層の水が琵琶湖の底に届くことで酸素供給がまんべんなく行われ、
生物がすみやすい環境になります。そのため琵琶湖の全層循環は「琵琶湖の深呼吸」と呼ばれています。
生態系維持に不可欠な全層循環ですが、なんと去年の冬は確認できず・・・。
そんなことは観測開始以来、初めてのことだったそうです。
生物への影響が懸念される基準値を下回り、湖底で魚やエビの死骸が確認されていました。
観測ポイントのある琵琶湖の深部「第一湖盆」はなんと水深90メートル(驚)!
低酸素状態が続き、生態系が崩れる危機に面していましたが、なんと10月の台風19号接近後、
第一湖盆の酸素供給が前年度並みにまで回復していたことが分かったそうです。
台風の前後で比べると、酸素の量は倍以上になっていて、
台風による強風で湖水が混ざり合ったのではないか?と言われています。
水深90メートルですよ(◎_◎;)想像もつかない、想像しても怖すぎる深さです。
琵琶湖の底がそんなに深いのにもビックリですが、
そんな深さの湖が台風の風で上下が混ざるのにもビックリです。
琵琶湖にとって大切な全層循環ですが、私たちの身体にも酸素はとっても大切なものです。
大きく深呼吸して体を全層循環させ、今日も元気に参りましょう!