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雨を詠う

 

こんにちわ(^o^)/

先日、訪問先で利用者様に万葉集の和歌を教えて頂きました。

その日は雨が降っていて、私は「嫌な天気ですねぇ」なんて笑っていたのですが、
「雨の情景を素敵にうたった和歌があるんですよ」と、教えてくださいました。

 

 

『ひさかたの雨も降らぬか雨障み君にたぐひてこの日暮らさむ』

 

現代語訳では
「雨よ、どんどん降ってね。そうしたら出かけずにすんであなたに寄り添って今日一日過ごせるから。」
という意味だそうです(´ー`)

電車も車も性能のいい傘もない時代、雨=家だったんですもんね。

 

もうひとつ。

『我妹子が赤裳の裾のひづつらむ今日の小雨に我れさへ濡れな』

 

現代語訳では
「愛しい彼女のスカートのすそを濡らしていだろう今日の雨に、私も濡れよう。」

遠く離れていても空はつながっているから、いま同じ雨に濡れているかな…と、
遠くにいる愛しい人を想う歌です。

 

 

「雨よ、降ってくれ」と思う人、「雨よ、降らないで」と思う人。
都合によって雨に対する印象って大きく変わるようですね(*^-^*)

利用者様は「考え方を変えると雨もいいもんですよ」と笑ってらっしゃいました(^^)素敵です!

 

 

この他にもいろいろな和歌を教えてくださいましたが、どれもロマンチックで素敵なんです。

万葉集なんてすごく昔のものなのに、現代語訳すると今の時代に共通する思いも多く、
全然色あせてないのがすごくオシャレだなと思いました。

 

 

次の訪問時には「春をうたった和歌」を教えて下さるそうで、今から楽しみです(^^)/