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6人の盲人とゾウ

 

「6人の盲人とゾウ」という寓話をご存知でしょうか。※寓話とは教訓を目的としたお話の事です。

 

あなたは他人の意見に耳を傾けることができますか?
人の見方や考え方を尊重することが出来ますか?
「6人の盲人とゾウ」という物語には、そんな問題へのヒントが込められています。

 

 

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昔々、ある村に6人の目の見えない男たちが住んでいました。

ある日、村にゾウがやってきました。
6人の男たちはゾウがどのような姿をしているのか知りたいと考えました。

 

「そうだ!触れば分かるかもしれない!」

 

全員がそれに賛同しました。

「触ればゾウがどんな姿なのかきっと分かるぞ!」

 

まず1人目がゾウの耳を触り、前後に滑らせながら、
「うーん、ゾウはまるで扇のようだ」と言いました。

 

今度は2人目が足を触り「ほー、まるで太い木の幹のようだ!」

3人目はしっぽを触り「まるで縄みたいだよ。」と言いました。

 

牙を触っていた4人目は「なんだ、槍のようじゃないか!」

5人目はお腹をさすりながら「いやいや、これは高い壁のようですね」と言います。

 

そして6人目が鼻を触りながら言いました。「みんな間違ってるよ。ゾウはまるで蛇のようだ。」

 

「いや、違う!ロープみたいだ。」

「蛇だよ。」

「高い壁でしょ。」

「みんな間違ってる!私が正しい!」

「いや私だ!」

「そんなはずはない!」

 

こんな風に、6人が思い浮かべたものは、それぞれまったく異なるものでした。
その後も意見が一致することなく、何時間も議論を続けました。

 

らちがあかず、6人は村長に相談に行きました。

 

そこで村長は言いました。

「あなた方は皆、正しいのです。話が食い違っているのは、6人がゾウの異なる部分を触っているからです。
ゾウは、あなた方の言う特徴を、全て備えているのですよ」

 

 

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この物語に込められたメッセージは
「視野が狭いと全体の姿を把握することができない」
「物事の一部だけを知って、それがすべてだと思い込んではいけない」
「人の意見に耳を傾ける大切さ」などです。

 

木を見て森を見ず、に近い物がありますね。

 

この6人は仲間の言うことには耳を貸さず、皆自分が感じたことだけを主張しています。
ですが全員が一部分だけで判断した、つまりは推測だけでものを言っているだけなのです。

 

 

ここまで極端ではなくても
日常で議論がかみ合わないことはたまにありますよね。

 

この『6人の盲人とゾウ』のお話を思い浮かべると、議論が整理されるかもしれませんね(^^)