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妖怪アマビエ

 

 

「疫病が流行したら、『アマビエ』を写して人に見せなさい」

 

そんな言い伝えがあるのをご存知ですか?

 

今、SNSをはじめとして、いろいろなメディアや小売店などの間で広がる『アマビエ チャレンジ』。

今日はその『妖怪アマビエ』のお話です。

 

 

【アマビエ】とは日本に伝わる半魚人の妖怪です。
カッパや天狗など、日本には昔から伝わる妖怪がいますが、アマビエもその一種。

 

江戸時代の後期に熊本県に現れたのが最初と言われています。

その時の様子は、挿絵付きでかわら版(今でいう新聞の速報や号外のようなもの)となり
広い範囲に伝えられました。

 

その当時のかわら版は、今現在も京大付属図書館にて保管されています。

 

 

それがこちら ↓

 

原文は

肥後国海中え毎夜光物出る。所の役人行見るに、づの如く者現す。
私は海中に住、アマビヱと申す者也。當年より六ヶ 年の間諸国豊作也。
併し、病流行、早々私写し人々に見せくれと申て、海中へ入けり。右写し役人より江戸え申来る写也。弘化三年四月中旬

と、記載されていて、現代語に訳すと

毎夜、海中に光る物体が出没していたため、役人が見に行くとそれが姿を現した。
その者は「私は海中に住むアマビエと申す者なり」と名乗り、
「当年より6ヶ年の諸国で豊作が続くが疫病も流行する。私の姿を描いた絵を人々に早々に見せよ」と
予言めいたことを告げ、海の中へと帰って行った。

という内容です。

 

 

その姿形は、人魚のようでもあり、ウロコがある胴体に尾びれがあり、
長い髪で目は赤く、鳥のような口ばしのような口があり、耳は人間のようと言われています。

 

ほかの地方(主に九州)でも同じような目撃情報があり、
共通する事が「疾病が流行ったら、私の絵を描いて人々に見せなさい」とアマビエが話すこと。

今のようにインターネットも無い時代で、かわら版も届かない距離なのに目撃した人が描くアマビエの姿は
熊本に最初に目撃されたものと酷似しているのです。

 

 

あっという間に広まり、江戸時代には「アマビエ」を描いたり、
絵姿を持ち歩きお守りのようにするのが流行したのです。

 

 

 

そして現代。

新型コロナウイルス感染症が猛威を振るう中、
「アマビエ」を描いたり、飾ったりすることが流行り出してます。

 

先述の京大付属図書館のTwitterアカウントで
「ご活用ください」とアマビエの資料を公開されたのが始まりのようです。

 

 

藁をもすがるとはこういうことなのか、今の暗い世の中を少しでも活気づけようとの行動なのか、
みなさん思い思いの『妖怪アマビエ』を描いて様々な場所で公開されています。

 

 

私も描いてみました!

 

うん、上手いか下手かは置いといて・・・(笑)。妖怪とは言いますがなかなか可愛らしいものです。

 

 

 

 

疾病封じの『妖怪アマビエ』、その力を信じるか信じないかは人それぞれです。

 

しかし日本中がそのことで明るく前向きになれるなら “楽しい流行” なのだと思います(^o^)/

害はないですしね(´ー`)笑

 

 

 

検索すると、いろいろな企業が描く個性豊かなアマビエが見れますよ~(*^-^*)