2020年04月07日
今日4月7日は世界保健デーです。
近頃、新型コロナウイルス関連でよく耳にする「WHO(世界保健機関)」が設立された日です。
世界保健機関は英語でWorld Health Organizationと言い、
その頭文字をとって、WHO(ダブリュー エイチ オー)と呼ばれています。
本部はスイスのジュネーブにあり、1948年4月7日に設立されました。
日本は1951年に加盟しています。
WHOの目的は
『すべての人民が可能な最高の健康水準に到達することにある。』との事で、
WHOにおける「健康」の定義は肉体的にも精神的にも健康な状態のことを言います。
病気の撲滅のための研究、適正な医療・医薬品の普及だけでなく
健康的なライフスタイルの推進までもがWHOの活動範囲です。
過去の活動で最も功績が大きいものとして、天然痘の撲滅に成功したことが挙げられます。
1959年に天然痘撲滅のためのWHOのプロジェクトが始まり、
1967年には天然痘撲滅のための特別予算が組まれました。
このとき、世界の天然痘患者は少なく見積もっても1000万人はいると推定されていましたが、
「10年後までに天然痘を撲滅させる」との目標が明確にされました。
その後WHOや世界各国では種痘などの対策を積極的に行い患者数は激減。
1977年に発見された天然痘患者を最後に、天然痘患者は発生しなくなりました。
そして1980年のWHOの総会で天然痘の撲滅が正式に発表されました。
今回の新型コロナウイルス感染症においてもWHOの様々な行動がありました。
WHOが緊急事態宣言を出すにあたり、
その数日前にWHOのテドロス・アダノム事務局長自ら中国へ足を踏み入れ、現地調査を行いました。
その後、情報を整理し、その上で世界に対して同じ情報を発信するのです。
WHOがなかったら外国の状況も個別に聞かないとわからず、
その間に感染拡大待ったなしの状況になってしまうのです(´・ω・`)
つまりWHOは世界のコントロールタワーというわけですね。
WHOが調査した結果、
今回の新型肺炎コロナウイルスについて感染が拡大するおそれがあるという理由で
「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」だと宣言しました。
これが緊急事態宣言と言われているものです。
そして混乱する中国のサポートをしつつ、医療システムがまだ脆弱な国へのケアも行いました。
今回のように、世界的に流行するような病気が発生した時こそ、各国が協力しあって対処する必要がありますが
各国の政府だけで解決しようとすると、どうしても利害関係や損得感情が強くなってしまいます。
そういった時にWHOがある事で中立な立場として、情報の収集、整理、発信まで行ってくれるわけです。
もちろん緊急時以外にも世界中の人々の健康のために活動してくれています。
そう言った組織があることを知っておくことも情報として必要ですよね(*^-^*)